地質調査技士(現場技術・管理部門)を目指す

このページは、地質調査技士(現場技術・管理部門)を目指す人のために開設いたしました。 主に過去問の解答・解説、試験方法などについて記載していきたいと考えています。図書などを参考に記載していきますが、記載に誤りが含まれる可能性があります。 誤りがあった際はコメントをお願い致します。全地連では平成19年の過去問より無料公開していますが、出題された当時より改訂された物事があるため、基本的に過去問は新しい年より解答を載せています。

環境基本法について

環境基本法について、関連する問題は過去にいろいろな形で出題されています。

過去問の解説の前に「環境基本法でよく出題される内容について記載していきたいと思います。

 

「環境基本法の基本理念は、第3条から第5条の規定に記載してあります。

  • 環境の恵沢の享受と継承等(第3条)

環境の保全を行わなければならないの根本理由を「現在および将来の世代の人間が健全で愛豊かな恵沢を享受するとともに人類の存続の基盤である環境が将来にわたって維持されるように」することとしている。

  • 環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等(第4条)

加害者と被害者の境界が曖昧となる今日の環境問題を踏まえ、社会の在り方そのものを環境負荷の少ない、持続的発展が可能なものにしていく必要があることとしている。

  • 国際的協調による地球環境保全の積極的推進(第5条)

今日の環境問題が地球規模の広がりを見せることから、地球環境保全について国際的協調による積極的推進を図ることを基本理念の1つとして掲げている。

 

環境基本法に示されている典型7公害は、

  1. 大気の汚染
  2. 水質の汚濁
  3. 土壌の汚染
  4. 騒音
  5. 振動
  6. 地盤の沈下
  7. 悪臭

H29

8. 次は,環境基本法において環境基準が定められている項目を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 大気
(2) 土壌
(3) ダイオキシン
(4) 振動

 

正解は、(4)

(4)振動に関しては、環境基準が定められていません。

ただし、典型7公害には指定されています。

 

H28

7. 次は,環境基本法に示される典型7公害を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。


(1) 水質汚濁
(2) 電波障害
(3) 悪臭
(4) 大気汚染


正解は、(2)

(2)電波障害は典型7公害に指定されていません。

 

H26

7. 次は,「環境基本法」による基本理念を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 良好な景観形成等美しい国づくり
(3) 環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等
(2) 環境の恵沢の享受と継承等
(4) 国際的協調による地球環境保全の積極的推進

 

 

正解は、(1)

基本理念は、以下の3つです。

  • 環境の恵沢の享受と継承等(第3条)
  • 環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等(第4条)
  • 国際的協調による地球環境保全の積極的推進(第5条)

「良好な景観形成等美しい国づくり」に関しては、景観形成ガイドラインで指針として示されています。