地質調査技士(現場技術・管理部門)を目指す

このページは、地質調査技士(現場技術・管理部門)を目指す人のために開設いたしました。 主に過去問の解答・解説、試験方法などについて記載していきたいと考えています。図書などを参考に記載していきますが、記載に誤りが含まれる可能性があります。 誤りがあった際はコメントをお願い致します。全地連では平成19年の過去問より無料公開していますが、出題された当時より改訂された物事があるため、基本的に過去問は新しい年より解答を載せています。

平成27年度 地質調査技士資格検定試験 過去門

f:id:xxxnobuxxx:20190304140007j:plain

平成27年度 第50回 地質調査技士資格検定試験
「現場技術・管理部門」

Ⅰ.社会一般,行政、入札契約等(16 問)

1. 次は,地質調査技士資格について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 国土交通省の地質調査業務共通仕様書では,業務内容により主任技術者の資格として認めている。
(2) 地質調査を行う場合,地質調査技士の現場従事が法律で定められている。
(3) 5年毎の登録更新を行わなかった場合,資格は失効する。
(4) 多くの公的発注機関では,地質調査業務発注の資格要件として地質調査技士資格を活用している。

正解は(2)

地質調査技士の現場従事は法律で定められていません。

2. 次は,技術者の継続教育(CPD:Continuing Professional Development)について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 多くの公的発注機関では,業務発注時における入札審査の評価項目の一つとしてCPDを採用している。
(2) CPDとして認められる教育内容は,講習会受講および講演発表の2種類に限定されている。
(3) 地質調査技士資格制度では,CPDによる登録更新制度が採用されている。
(4) CPDは,地質調査や測量,設計など建設関連業でのみ活用されている制度である。

正解は(3)

地質調査技士の資格では、平成25年度より登録更新にCPD記録が導入されました。

3. 次は,「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」(土砂災害防止法)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 土砂災害から国民の生命及び身体を保護するため,土砂災害が発生するおそれがある土地の区域を明らかにし,当該区域における警戒避難体制の整備を図る。
(2) 著しい土砂災害が発生するおそれがある土地の区域において一定の開発行為を制限し,建築物の構造の規制に関する所要の措置を定める。
(3) 都道府県知事は,基本指針に基づき,当該都道府県の区域を分けて定める区域ごとに,土砂災害の急迫した危険が予想される降雨量(危険降雨量)を設定する。
(4) 都道府県知事は,当該区域に係る降雨量が危険降雨量に達したときは,土砂災害の発生を警戒すべき旨の情報(土砂災害警戒情報)を国土交通大臣に通知する。

正解は(4)

都道府県知事は,当該区域に係る降雨量が危険降雨量に達したときは,土砂災害の発生を警戒すべき旨の情報(土砂災害警戒情報)を国土交通大臣に通知する。」という規定はありません。

土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」において、都道府県知事に関する項目は以下の通りです。

第五章 避難に資する情報の提供等
(土砂災害警戒情報の提供)
第二十七条  都道府県知事は、基本指針に基づき、当該都道府県の区域を分けて定める区域ごとに、土砂災害の急迫した危険が予想される降雨量(以下この条において「危険降雨量」という。)を設定し、当該区域に係る降雨量が危険降雨量に達したときは、災害対策基本法第六十条第一項 の規定による避難のための立退きの勧告又は指示の判断に資するため、土砂災害の発生を警戒すべき旨の情報(次項において「土砂災害警戒情報」という。)を関係のある市町村の長に通知するとともに、一般に周知させるため必要な措置を講じなければならない。
2  前項の規定による土砂災害警戒情報の通知及び周知のための必要な措置は、その区域に係る降雨量が危険降雨量に達した区域(以下この項において「危険降雨量区域」という。)のほか、その周辺の区域のうち土砂災害が発生するおそれがあると認められるもの(危険降雨量区域において土石流が発生した場合には、当該土石流が到達し、土砂災害が発生するおそれがあると認められる区域を含む。)を明らかにしてするものとする。 

4. 次は,平成26年6月に施行された改正品確法の改正ポイントのうち,発注者が取り組むべき事項として追加された項目を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 担い手育成・確保のための適正な利潤が確保できるような予定価格の設定
(2) ダンピング受注の防止
(3) 計画的な発注,適切な工期設定および設計変更
(4) 外国企業の市場参入を促進するための環境整備

正解は(4)

外国企業の市場参入に関しての記載はない。

改正の目的は、公共工事の品質確保の促進

・基本理念の追加:将来にわたる公共工事の品質確保とその中長期的な担い手の確保、ダンピング防止等
・発注者の責務(基本理念に配慮して発注関係事務を実施)を明確化
・事業の特性等に応じて選択できる多様な入札契約方式の導入・活用を位置づけ、それにより行き過ぎた価格競争を是正

 

入契法の改正
<目的>
公共工事の入札契約の適正化
公共工事の発注者・受注者が入札契約適正化のために講ずべき基本的・具体的な措置を規定

ダンピング対策の強化
ダンピング防止を入札契約の適正化の柱として追加
・入札の際の入札金額の内訳の提出、発注者による確認

■契約の適正な履行(=公共工事の適正な施工)を確保
・施工体制台帳の作成・提出義務を拡大

 

建設業法の改正
<目的> 建設工事の適正な施工確保と建設業の健全な発達
  →建設業の許可や欠格要件、建設業者としての責務を規定

■建設工事の担い手の育成・確保
・建設業者、建設業者団体、
 国土交通大臣による担い手の育成・確保の責務

■適正な施工体制確保の徹底
・業種区分を見直し、解体工事業を新設
・建設業の許可等について暴力団排除条項を整備

5. 下表は,国土交通省の地質・土質調査成果電子納品要領(案)における,地質データフォルダ内のサブフォルダ名と格納する電子成果品の組合せを示したものである。空欄 A ~ D にあてはまる名称の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226164348p:plain

正解は(2)

DATA:ボーリング交換用データ
LOG:電子柱状図
DRA:電子簡略柱状図
PIC:デジタルコア写真
TEST:土質試験結果一覧表、電子データシートなど
OTHERS:その他の地質・土質調査成果
となっています。

 ちなみに拡張子の指定は以下の通りとなっています。
 地質情報管理ファイル:XML
 ボーリング交換用データ:XML
 電子柱状図:PDF、尺度1:100、A3縦、土質・岩盤・地すべりの3様式
 電子簡略柱状図:SXF、尺度1:100、ボーリング毎にファイルを作成

6. 次は,第四次環境基本計画の中で9つの優先的に取り組む重点分野の内容の一部を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 災害に強い安全な国土づくり・危機管理に備えた体制の推進
(2) 持続可能な社会を実現するための地域づくり・人づくり,基礎整備の推進
(3) 物質循環の確保と循環型社会の構築
(4) 大気環境保全に関する取組

正解は(1)

9つの優先的に取り組む重点分野は以下の通りです。

①経済・社会のグリーン化とグリーン・イノベーションの推進
②国際情勢に的確に対応した戦略的取組の推進
③持続可能な社会を実現するための地域づくり・人づくり、基盤整備の推進
地球温暖化に関する取組
生物多様性保全及び持続可能な利用に関する取組
⑥物質循環の確保と循環型社会の構築
⑦水環境保全に関する取組
⑧大気環境保全に関する取組
⑨包括的な化学物質対策の確立と推進のための取組

各項目の詳細については、環境のホームページより閲覧することができます。

https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/plan/plan_4.html

7. 次は,産業廃棄物管理票(マニフェスト)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 排出事業者は,産業廃棄物を処理業者に引き渡す際にマニフェストを交付する。
(2) 排出事業者が産業廃棄物を自ら処理する場合は,マニフェストの交付は不要である。
(3) マニフェストの保存期間は,排出事業者は10年,収集運搬業者は3年となっている。
(4) マニフェストの虚偽記載を行った場合,措置命令や罰則の対象となる。

正解は(3)

マニフェスト制度とは、排出事業者が産業廃棄物の処理を委託するときに、マニフェストに産業廃棄物の種類、数量、運搬業者名、処分業者名などを記入し、業者から業者へ、産業廃棄物とともにマニフェストを渡しながら、処理の流れを確認するしくみである。それぞれの処理後に、排出事業者が各業者から処理終了を記載したマニフェストを受取ることで、委託内容どおりに廃棄物が処理されたことを確認することができる。これによって、不適正な処理による環境汚染や社会問題となっている不法投棄を未然に防ぐことができる。

マニフェストは、一般廃棄物(事業者によるものも含む)および産業廃棄物であっても委託をせず排出事業者が自ら処理するもの(自己処理、自社処理と呼ばれる)には義務付けられていない。

排出事業者は、マニフェストの交付後、定められた期限内に最終処分が終了したことを確認しなければならない。

マニフェストの保管期間は、排出事業者および処理・処分業者ともに交付日または送付を受けた日から5年間となっています。

8. 次は,ISO9001:2008年版(品質マネジメントシステム)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) あらゆる業種および規模の組織に適用できる。
(2) 製品の品質保証のみを目指している。
(3) システムの有効性の継続的改善を求めている。
(4) 顧客満足の向上を目指している。

正解は(2)

9. 次は,平成26 年7月に国土交通省が公表した「国土のグランドデザイン2050」で示された3章基本的考え方の(6)国土づくりの理念の一部である。文中の空欄 にあてはまる適切な用語一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

今後2050 年を見据えた国土づくりにあたっては,人と国土の新たなかかわりや世界の中の日本という視点も踏まえ「多様性(ダイバーシティ)」,「連携(コネクティビティ)」,「 〇〇〇への粘り強くしなやかな対応(レジリエンス)」の3つを基本理念として進めることとする。

(1) 災害
(2) 圧力
(3) 不測の事態
(4) 浪費

正解は(1)

国土のグランドデザイン2050については以下の国土交通省のホームページより確認できます。

http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000043.html

10. 次は,プロポーザル方式における参加表明書に記載する必要事項を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 管理(主任)技術者の保有資格等
(2) 同種または類似の業務の実績
(3) 配置予定技術者の学歴
(4) 配置予定技術者の手持ち業務の状況

正解は(3)

以下、建設コンサルタント業務等におけるプロポーザル方式及び総合評価落札方式等の運用から引用。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165111p:plain

となっています。

11. 次は,仕様書に関する事項について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 仕様書とは,業務を遂行する上で,必要な事項を説明・指示したものである。
(2) 共通仕様書とは,業務を実施する上で必要な技術的要求,内容を説明したもののうち,あらかじめ定型的な内容を盛り込み作成したものをいう。
(3) 通常,共通仕様書は業務全般が適用範囲であり,特記仕様書は個々の業務が適用範囲である。
(4) 共通仕様書及び数量総括表に記載された事項は特記仕様書に優先する。

正解は(4)

共通仕様書と特記仕様書で同じ作業での指示内容が異なる場合は、受注者(請負者)は発注者の監督職員に確認して支持を受けなければいけません。

12. 次は,TECRIS(テクリス)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 公共機関・公益民間企業から発注された測量,調査,設計および補償コンサルタントの業務のうち,請負金額100 万円以上(税込み)の業務を登録対象とする。
(2) 登録は,原則として業務契約時,業務内容変更時(請負金額変更などが行われた時),および業務完了時に行う。
(3) 国土交通省発注の地質調査業務において技術者を登録する場合は,管理(主任)技術者を1名,担当技術者を10 名まで,必要に応じて照査技術者を1名登録できる。
(4) 業務完了時の登録では,業務実績データとして業務キーワードを最大5つ,業務概要を全角300 字以内で登録する必要がある。

正解は(3)

テクリス登録は、公共発注機関並びに交易民間企業が発注する公共性の高い事業に関する業務実績情報をデータベース化し、発注機関および企業に情報提供を行うものである。

原則として業務契約時、業務内容変更時(請負金額変更などが行われた時)および業務完了時に行う。

情報提供の内容は、発注機関には業務実績の他、登録されている企業情報、実績・技術者情報など、企業(請負者)には自社の企業情報・実績・技術者情報などである。

整備・運営は、「財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)」が行っている。

登録対象業務は、公共機関から受注した測量・調査・設計等の業務であり、1契約あたりの請負代金額が100万円(消費税及び地方消費税相当額を含む)以上の業務である。

業務完了時の登録では、業務実績データとして業務キーワードを最大5つ、業務概要を全角300字以内で登録する必要がある。

↓(2019年3月変更)

業務完了時の登録では、業務実績データとして業務キーワードを最大10つ、業務概要を全角500字以内で登録する必要がある。

テクリスでは、管理(主任)技術者:1名(必須登録項目)、照査技術者:1名(任意登録項目)、担当技術者:8名(任意登録項目)を登録することができます。

↓(2020年9月変更)

テクリスでは、管理(主任)技術者:1名(必須登録項目)、照査技術者:1名(任意登録項目)、担当技術者:99名(任意登録項目)を登録することができます。

13. 次は,公共調達事業の地質調査における瑕疵担保責任について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 受注者は,一般に業務の完了後から瑕疵担保責任を負う。
(2) 発注者は,当該成果物に瑕疵があることを発見したときは,成果物の引渡しを受けてからの年数に関わらず,受注者に対してその瑕疵の修補を請求することができる。
(3) 成果物の瑕疵が発注者の指示により生じたものであるとき,受注者はその瑕疵の修補を一部負担しなければならない。
(4) 受注者が負う瑕疵責任は,一般的に,その受注金額に応じた賠償補償金額の上限が定められている。

正解は(1)

(2) 瑕疵の請求には期間が定められています。

(3) 発注者の指示の場合、受注者の負担はありません。

(4) 受注金額に応じた上限は定められていません。

14. 次は,国土交通省における公益通報手続きについて,行政機関への公益通報として法令上認められるための要件を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 「通報対象事実が生じ,又はまさに生じようとしている旨」の通報であること
(2) 「不正の利益を得る目的」であること
(3) 「信ずるに足りる相当の理由がある」こと
(4) 「通報対象事実について処分若しくは勧告等をする権限を有する行政機関」に対するものであること

正解は(2)

行政機関への公益通報として認められるためには、法令上以下の要件が求められている。

  1. 「労働者」であること
  2. 「不正の目的」でないこと
  3. 「通報対象事実(国民の生命等に係わる法令違反行為(犯罪行為等))が生じ、又はまさに生じようとしている旨」の通報であること
  4. 「信ずるに足りる相当の理由があること」
  5. 「通報対象事実について処分若しくは勧告等をする権限を有する行政機関」に対するものであること

以上のことから、正解は(2)「不正の利益を得る目的」であることになります。

15. 次は,「公共土木設計業務等標準委託契約約款」に規定する管理技術者の権限を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 業務の管理及び統轄
(2) 業務委託料の変更
(3) 業務委託料の請求及び受領
(4) 業務の契約の解除

正解は(1)

以下、「公共土木設計業務等標準委託契約約款」の(管理技術者)2の項目より引用

管理技術者は、この契約の履行に関し、業務の管理及び統轄を行うほか、業務委託料の変更、業務委託料の請求及び受領、第14条第1項の請求の受理、同条第2項の決定及び通知並びにこの契約の解除に係る権限を除き、この契約に基づく受注者の一切の権限を行使することができる。

よって正解は(1)業務の管理及び統轄となります。

16. 次は,「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業務等に係る電離放射線障害防止規則(平成23 年厚生労働省令第152 号)」について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 除染業務だけでなく,特定線量下業務も対象としている。
(2) 特別の年金や健康保険の加入について定めている。
(3) 外部被ばく線量,内部被ばく線量の測定を定めている。
(4) 健康診断結果や測定線量記録の保存が義務づけられている。

正解は(2)

特別年金や健康保険の加入については定めていません。

 

Ⅱ.地質、測量、土木、建築等の知識(12問)

17. 次は,地質構造を示す概念図とその名称を組み合わせたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165148p:plain

正解は(2)

(2)は背斜構造を示しています。

18. 次は,堆積岩の名称を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 石灰岩
(2) 片麻岩
(3) 頁岩
(4) 凝灰岩

正解は(2)

片麻岩は変成岩です。

19. 下表は,新生代地質年代を示したものである。空欄 A ~ D に当てはまる年代の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165220p:plain

正解は(1)

完新世更新世の境は、1万1700年前
更新世鮮新世の境は、258万年前
鮮新世と中新世の境は、533万年前
中新世と漸新世の境は、2303万年前

問題はここまでしか求めていませんが、過去に中生代まで含めた問題が出ていたのでそこまでおさらいです。

漸新世と始新世の境は、3390万年前
始新世と暁新世の境は、5600万年前
暁新世(古第三紀)と白亜紀の境は、6600万年前
白亜紀ジュラ紀の境は、1億4500万年前
ジュラ紀三畳紀の境は、2億136万年前
となります。

20.次は、火山について述べたものである。空欄A~Dに当てはまる語句の適切な組み合わせを一つ選び*1で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165235p:plain

正解は(3)

21.下表は、片道の水準測量の野帳記録で、A地点を基準としてB、C、D地点の地盤標高を求めたものである。空欄に当てはまるB、C、D地点の地盤標高として適切な組み合わせ一つを選び記号*2で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165252p:plain

正解は(4)

22. 次は,航空レーザ測量の仕組みとして必要な技術を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) GIS システム
(2) GPS 受信機
(3) IMU(慣性計測装置)
(4) レーザ測距装置

正解は(1) 

23. 次は,コンクリートについて述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) アルカリ骨材反応は,コンクリート中のアルカリ水溶液と骨材が反応してコンクリートの表面に亀甲状のひび割れなどを生じる現象である。
(2) コンクリートの中性化は,コンクリート中の鉄筋の腐食を防止する効果がある。
(3) 水セメント比とは,練りたてのコンクリートにおいて,セメントペースト部分における水のセメントに対する質量の割合をいう。
(4) 細骨材とは,10mm ふるいを全部通過し,5mm ふるいを質量で85%以上通過する粒径の骨材をいう。

正解は(2)

中性化を起こすと鉄筋は腐食する。

24. 次は,構造物の基礎について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 場所打ち杭とは,既製杭を現地で打ち込むものである。
(2) 直接基礎には,フーチング基礎やべた基礎がある。
(3) 支持層が深い場合の基礎としては,杭基礎やケーソン基礎さらに矢板基礎がある。
(4) 構造物の基礎形式は,構造物の荷重,支持層の深度や施工条件を考慮して選定される。

正解は(1)

25. 次は,ダムの築造を目的とした地質調査について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) ダムの基礎だけでなく,貯水池周辺の地質調査も重要である。
(2) ダムの形式には,重力式コンクリートダム,フィルダム,アーチダムなどがあるが,いずれの形式でも要求される地盤条件,調査手法は同一である。
(3) 調査の初期段階では,計画全域の地質構造,岩石の性状の大略を知るために,文献収集,地形判読,地質踏査を実施するのが通例である。
(4) 原位置において岩盤の特性を調べる必要があることから,原位置岩盤の変形試験やせん断試験が実施される。

正解は(2)

26. 次は,地下水について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 自由地下水は,土の間隙を通して大気と接している。
(2) 被圧地下水は,上限と下限の境界面が難透水性の地層に接している。
(3) 宙水は,局所的に存在する難透水層の上にレンズ状にたまった地下水である。
(4) 裂か水は,礫層の中の地下水で,伏流水とも呼ばれる。

正解は(4)

  • 自由地下水は、土の間隙を通して大気と接している。
  • 被圧地下水は、上限と下限の境界面が難透水性の地層に接している。
  • 宙水は、局所的に存在する難透水層の上にレンズ状にたまった地下水である。
  • 裂か水は、岩盤の割れ目や空洞に流動している地下水である。

ちなみに伏流水は、河川の底部または側部などの砂礫層を潜伏して流れている水を指します。

27. 次は,根切り工事における盤膨れ対策を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 薬液注入による帯水層の止水
(2) 釜場排水による湧水排除
(3) ディープウェルによる地下水位低下
(4) 止水壁根入れによる地下水遮断

正解は(2)

28. 次は,地すべりの素因を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地震
(2) 豪雨
(3) 破砕帯
(4) 切土

正解は(3)

素因とは地すべりが発生する場所の地形や地質、地質構造、水文地質条件などが地すべりが発生しやすい状態にあることを指す。
例として温泉変質帯、破砕帯、第三紀層、片理面、流れ盤などがあります。
また地すべり発生のトリガーとなる要素を誘因といいます。
例として斜面の切土、豪雨、地震動などがあります。

よって正解は、(3)破砕帯になります。

 

Ⅲ.現場技術の知識(38問)

29. 次は,作業計画を立てるために必要な確認及び推定事項と,該当する作業計画を示したものである。空欄 A ~ D に当てはまる語句の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165319p:plain

正解は(2)

運搬手段の検討、機材の配置計画は、場所の確認になります。
ビットの選定、泥水計画、ケーシング計画は、地質の推定になります。
掘削方法、サンプリング方法、各種試験方法は、目的の確認になります。
機材の選定及びツールスの数量、消耗品などの予備数量算定は、深度の確認になります。

30. 次は,ボーリングの一般的な掘進率(m/日)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 掘削口径が同じ場合,固結粘土・シルトは砂礫と同等の掘進率である。
(2) 掘削口径が同じ場合,粘性土,砂質土,砂礫の順に掘進率は低下する。
(3) 土質の種類にかかわらず,掘削口径が大きくなるほど掘進率は低下する。
(4) 玉石混じり礫の場合,礫質の違いにより掘進率の差が大きくなる。

正解は(1)

掘削口径が同じ場合、固結粘土・シルト>砂礫の掘進率になります。

31. 次は,未固結層のオールコアボーリングについて述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 送水による掘削によりコアが流出するおそれがある場合は,無送水で行うことも多い。
(2) スリーブ内蔵二重管サンプラーの使用は,コア詰りなどのトラブル発生が多くなるため,避けるべきである。
(3) コアバレルの打ち込みによる方法では,土質によりコア長が圧縮することがあるため,留意が必要である。
(4) コアの脱落・流出が生じた場合は,孔底残コアの回収や別孔での採取などにより,未回収区間の補填をできる限り行う。

正解は(2)

32. 次は,落下したロッドの回収作業について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 呼続ぎロッドを降下させ,ねじ込み回収をする。
(2) インサイドタップを使用する。
(3) ケーシングによる追い切り回収をする。
(4) アウトサイドタップを使用する。

正解は(3)

33.次は,深層混合処理工法による軟弱層の地盤改良工事に関連するボーリングについて述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 施工前に改良対象層から,室内配合試験に供する試料採取を行う。
(2) 施工後のチェックボーリングの目的は,改良体の連続性・強度の確認である。
(3) 施工後の改良体強度を一軸圧縮試験で確認するため,乱れの少ない試料採取を行う。
(4) チェックボーリングは,施工直後速やかに実施する。

正解は(4)

34. 次は,排水ボーリングについて述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 集水孔から集水井に集められた水を地表へ自然排水させることが目的である。
(2) 径3.5~4m程度の狭小で集水井中での作業である。
(3) 地表での排水位置が限定される。
(4) 孔曲がりに対する精度は要求されない。

正解は(4)

(1)~(3)に関しては適切です。
(4)に関して、排水ボーリングは適切な地層に向けて掘進する精度が必要不可欠になり、孔曲りは要注意事項になります。
よって正解は(4)となります。

35. 次は,力学試験を行うために採取する乱れの少ない試料の採取方法を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 固定ピストン式シンウォールサンプラーによる土試料の採取
(2) ハンドオーガーによる表層土試料の採取
(3) ブロックサンプリングによる土試料の採取
(4) ロータリー式二重管サンプラーによる土試料の採取

正解は(2)

ハンドオーガーは地表に挿し、ハンドルを回すことにより掘削します。
先端部を差し替えることにより試料を採取することはできますが、乱れた試料となります。

「ボーリングポケットブック(第5版)」(p.235) 

36. 次は,標準貫入試験(JIS A 1219-2013)を実施する際の注意事項を述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 年1~2回,ハンマーの質量チェックと調整を行う。
(2) シューは消耗品であり規格から外れたら交換する。
(3) 速やかに削孔して試験を行うことに努め、孔底地盤の多少の乱れは意識しない。
(4) ロッドなどのジョイントを緊結して垂直性を保つ。

正解は(3)

孔底地盤が乱れているとN値の値が過小に評価されることがあるため、丁寧な作業を心掛ける。

37. 次は,スウェーデン式サウンディング試験(JIS A 1221-2013)における試験開始前の点検について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 自動記録装置は機能チェックを行う必要がない。
(2) スクリューポイントは最大径部分が1mm摩耗していても使用できる。
(3) ロッドおよびねじ部に変形や損傷したものを用いない。
(4) 載荷装置および回転装置が損傷したものを用いない。

正解は(1)

自動記録装置も機能チェックを行います。

38. 次は,プレッシャーメータ試験(JGS 1531-2012)で得られる地盤の指標値を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 変形係数
(2) 被圧水頭
(3) 降伏圧力
(4) 極限圧力

正解は(2)

プレッシャーメータ試験で得られる地盤の指標値は
変形係数、降伏圧力、極限圧力の3つである。

39. 次は,ボーリング孔を必要としない原位置試験方法を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 標準貫入試験
(2) 機械式コーン貫入試験
(3) 原位置ベーンせん断試験
(4) ボアホールジャッキ試験

正解は(2) 

40. 次は,ボーリング孔内に設置した電気式間隙水圧計による間隙水圧の測定方法(JGS 1313-2012)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 押し込む方法は,押込みが不十分な場合には遮水されないので,押込み深さは10cm以上を目安とする。
(2) 間隙水圧計の設置方法は,押し込む方法と埋め戻す方法とがある。
(3) 間隙水圧計は,地上部において受圧部のフィルターを水で飽和させる。
(4) 押し込む方法は,過剰間隙水圧の発生により過負荷状態にならないようにゆっくり押込む。

正解は(1)

正しくは30cm以上(地盤調査の方法と解説p496-p501)

41. 次は,孔内水位回復法による岩盤の透水試験方法(JGS 1321-2012)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 単一のボーリング孔を利用して岩盤の平衡水位および透水係数を求める方法である。
(2) 通常,透水係数が10-4m/s 程度以下の岩盤に適している。
(3) パッカーで区間を仕切ることなく,孔内に設置した水位測定管内の水位を測定する。
(4) 水位回復が1時間当たり1cm 未満となるまで試験を継続する。

正解は(3)

42. 次は,ボーリング掘削時の孔内水位について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 削孔時に初めて認められた孔内水位を,掘削終了後に行う解析等での地下水位として採用する。
(2) 透水性の良い地層に遭遇した場合,逸水により孔内水位が低下することがある。
(3) 被圧帯水層に遭遇した場合,孔内水位が上昇して自噴することがある。
(4) 孔内水位は,掘削中の泥水の影響を強く受けている可能性がある。

正解は(1)

43. 次は,単孔を利用した透水試験方法(JGS 1314-2012)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 試験方法は,非定常法と定常法の2種類がある。
(2) 試験に際しては,孔壁および孔底の十分な洗浄を行う。
(3) 試験は,地下水面上の不飽和帯には適用できない。
(4) 試験時の平衡水位の把握は不必要である。

正解は(4)

平衡水位の把握は必要。(地盤調査の方法と解説 p515-p519)

44. 次は,地盤の透水性のパラメータとして透水係数を得ることを目的とする調査方法を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 揚水試験方法(JGS 1315-2012)
(2) 孔内水位回復法による岩盤の透水試験方法(JGS 1321-2012)
(3) 注水による岩盤の透水試験方法(JGS 1322-2012)
(4) ルジオン試験方法(JGS 1323-2012)

正解は(4)

45. 次は,砂と粘土の工学的特性について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 粒径は,粘土より砂の方が大きい。
(2) 透水性は,粘土より砂の方が高い。
(3) ボーリング掘削中のポンプ圧は,粘土より砂の方が上昇しやすい。
(4) ボーリング掘削中の孔内崩壊は,粘土より砂の方が起こりやすい。

正解は(3)

(1)、(2)、(4)は一般常識です。

46. 次は,マサ土の特徴について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 主に中国地方などに分布し,花崗岩が風化し土砂化したもの。
(2) 主に南九州一帯に分布し,火山から噴出した白色の堆積物からなる。
(3) 粘土や砂の土粒子と枯れた植物の茎・葉・根などの有機物がまじりあったもの。
(4) 火山灰を主とする地層で,土粒子が細かいわりには透水性がよい。

正解は(1)

マサ土は、花崗岩は風化したものです。

(2)は、シラスを指しています。
(3)は、有機質土を指しています。
(4)は、火山灰土を指しています。

47. 次は,腐植土の工学的特性について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 小さな荷重に対しても圧縮性が高く,沈下に注意が必要である。
(2) 多孔質にもかかわらず粒子間の結合力が高く,一度乱すと強度が著しく低下する。
(3) 花崗岩が風化したもので,水に弱く斜面崩壊や地すべりを生じやすい。
(4) 白色の火山噴出物で軽くて脆く,一度乱すと強度が著しく低下する。

正解は(1)

腐植土は、圧縮性が高く、水を多く含みます。腐植土層が厚い場合、沈下に注意しなければいけません。

(2)は、関東ロームを指しています。
(3)は、マサ土を指しています。
(4)は、シラスを指しています。

48. 次は,火山砕屑岩(火砕岩)あるいは火山砕屑物について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 火山灰,軽石,火山礫,凝灰岩,火砕流堆積物などのほかに,溶岩も含まれる。
(2) 火山砕屑岩である凝灰岩,火山礫凝灰岩,凝灰角礫岩,火山角礫岩の区分は,含まれる粒子の粒径による。
(3) 軽石は,多孔質で白色~灰色の粒子である。
(4) スコリアは,多孔質で暗色あるいは赤色~褐色の粒子である。

正解は(1)

火山砕屑岩(火砕岩)は、火山から噴出された固形物のうち溶岩以外のものを指します。
ちなみに
粒径2㎜以下のものを、凝灰岩
粒径2~64mmのものを、火山礫凝灰岩
粒径64㎜以上のものを、凝灰角礫岩、火山角礫岩といいます。

49. 以下の文章は,コンクリートの劣化要因である中性化の代表的な判定方法について示したものである。空欄 A ~ C に当てはまる語句の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165337p:plain

正解は(2)

フェノールフタレイン溶液は塩基性のものに吹きかけると桃色に変化します。
新鮮なコンクリート塩基性を示すため、フェノールフタレインを吹きかけて桃色に変色すれば性状だということが分かる。

50.次は、ボーリング柱状図に記載された土質観察記事の例である。この記述より推定される地質情報として適切なものを一つ選び記号*3で示せ。

「淘汰の良い石英粒で、貝殻の細片を多く含む。」

(1)過去の湿地帯の堆積物
(2)海浜もしくは砂丘の堆積物
(3)土石流的な機構による堆積物
(4)生痕化石から潮間帯の堆積物

正解は(2)

ボーリングポケットブック第5 版P479

51. 次は,堆積構造の表現について示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 互層状:土性の異なった単層が交互に重なりあって層理面が平行な状態
(2) 薄層状:同じ性質の二枚の単層間に性質の異なる薄い単層が挟まれた状態
(3) ブロック状:周囲と全く異質の土が,唐突な形でとりこまれている状態
(4) シーム状:生物が筒状に掘った巣穴に砂等の粒子が充填された状態

正解は(4)

パイプ状の説明

52. 下表は,一般的に地質図によく使われる岩種模様を示したものである。不適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165351p:plain

正解は(1)

53. 次は,土の状態を表す諸量を数式として示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165407p:plain

f:id:xxxnobuxxx:20190226165417p:plain

正解は(2)

54. 次は,粒度試験から得られる粒径加積曲線の土の特徴を説明したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165434p:plain

(1) 砂分を多く含んだ粘性土
(2) 粒径が狭い範囲に集中しており,緩ければ液状化しやすい土
(3) 粒径が広い範囲にわたって分布し,締固めやすい土
(4) 礫分が主体で,透水性の良い土

正解は(1) 

55. 下表は,土の締固め試験方法(JIS A 1210)で用いられる締固めの基本的な組合せを示したものである。不適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165507p:plain

正解は(4)

56. 次は,土の透水試験(JIS A 1218)に関連する事項について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 変水位法は主に砂を対象とする。
(2) 透水円筒(モールド)と供試体の境界は摩擦軽減のため隙間をあける必要がある。
(3) 試験前に供試体を飽和しなければならない。
(4) 試料中の流速と動水勾配の比例関係のことをテルツァーギの法則という。

正解は(3)

57. 次は,岩石試験について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 岩石の一軸圧縮試験では,岩石の圧縮強さが求められるが,変形特性は求められない。
(2) 岩石の密度試験は試料採取時の含水状態を保持した供試体で行い、任意の含水状態に調整した供試体では実施できない。
(3) 岩石の吸水膨張試験では、側面拘束状態における吸水膨張率および吸水膨張応力を求めることができる。
(4) 超音波パルス透過法を用いて岩石の比抵抗を測定することができる。

正解は(3)

58. 次は,コンクリート劣化を調べるために行う中性化試験で使用する薬品を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) ピロリン酸ナトリウム
(2) ヘキサメタリン酸ナトリウム
(3) 過塩素酸マグネシウム
(4) フェノールフタレイン

ピロリン酸ナトリウムは、水と油を均一に混ぜ合わせる乳化剤

正解は(4) 

59. 下表は,土質試験の種類と試験結果の組合せを示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165518p:plain

正解は(2) 

60. 下図は,屈折法地震探査により得られたある地盤の走時曲線を示したものである。この走時曲線から推定される地盤の速度構造として適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。ただし、v1<v2 とする。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165527p:plain

正解は(3)

61. 次は,多チャンネル式表面波探査について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 受振には,水平動受振器を用いる。
(2) 解析では,水平多層構造を仮定している。
(3) 解析結果から,地盤のS波速度の分布断面図が得られる。
(4) 宅地地盤調査,地盤改良評価調査,堤防診断調査などに用いられている。

正解は(1)

引用文献 地盤工学会(2013):地盤調査の方法と解説,p.146-147

62. 下図は,地中レーダ探査の原理を模式的に示したものである。図中の空欄 A ~D に当てはまる語句の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165538p:plain

正解は(3)

63. 下表は,熱赤外映像法による吹付のり面の地山性状と表面温度の一般的なパターンについて示したものである。空欄 A ~ D に当てはまる語句の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165549p:plain

正解は(4)

64. 次は,軟弱地盤におけるダウンホール(板たたき)法による速度検層および電気検層について,測定条件および適用の可否の組合せを示したものである。適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165602p:plain

正解は(4)

65. 次は,密度検層について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) ケーシングパイプを抜きながら測定を実施する。
(2) ガンマ線のコンプトン散乱を利用する。
(3) コバルト,セシウム等を放射線源として使用する。
(4) バックグランド測定として自然放射能検層も実施する。

正解は(1)

66. 次は,孔壁撮影(ボアホールカメラ等)の実施目的について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地層の走向・傾斜を把握する。
(2) 薬液注入材の充填状況を確認し,施工実態を把握する。
(3) ボーリングコアとの対比により,原位置での地盤状況を把握する。
(4) 割れ目の開口幅・充填物の有無により断層の変位量を推定する。

正解は(4)

 

Ⅳ.調査技術の理解度(12問)

67. 次は,地表地質踏査に関する事項について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 露頭を観察し,岩石や土の種類と分布をルートマップに整理する。
(2) 露頭の風化程度を調べるために,土壌硬度計を用いた計測を行う。
(3) 地下水の流れを推定するため,湧水のpH,温度,電気伝導度を測定する。
(4) 露頭内部の新鮮岩盤を観察するため,シュミット式ハンマーを用いて表面を削りとる。

正解は(4)

シュミットハンマーはコンクリートの圧縮強度判定に使用されます。

シュミット式ハンマー⇒ハンマー ※地盤調査の方法と解説P50~

68. 次は,各種探査技術によって得られる結果について示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165633p:plain

正解は(2)

重力探査は地球上のある場所での重力を測定し、地下を構成する土やがんの密度差を利用して、褶曲構造、潜在断層、カルデラ構造の検出や金属鉱床を知ることができる。

69. 次は,設計・検討内容とそれに対する調査内容の組合せを示したものである。不適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165642p:plain

正解は(2)

正しくは現場透水試験

70. 下図は,おおむね走向N30~40°E,傾斜50~60°N を示す堆積岩地域の地形図である。推定される地質・地形状況について不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 図示する範囲では,大局的に見て尾根線Aより北西側は流れ盤,南東側は受け盤構造である。
(2) B線は尾根線にあたる。
(3) C点付近は,D点付近よりも良好な岩盤の深度が深いと予想される。
(4) E点付近は馬蹄形を示す等高線の分布がみられ,地すべりの存在が判読される。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165651p:plain

正解は(2)

H22 平野の問題の選択肢の表現を変えた改訂版

71. 下図は,地質断面図を示したものである。地層の層序や構造の関係として適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165711p:plain

(1) 地層A,B,Cは向斜構造を示している。
(2) 地層Cと地層Dは整合関係にある。
(3) 断層Fは逆断層である。
(4) 断層Fの活動時期と貫入岩Gの貫入時期では,断層Fが新しい。

正解は(4)

(1)地層A,B,Cは向斜構造ではなく背斜構造
(2)図の右側では地層Bの上に地層Dが来ている部分もあり、整合ではなく不整合を示している。
(3)逆断層ではなく、正断層。

72. 次は,地質調査報告書をまとめる際の留意事項について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 特記仕様書や設計書に基づいた報告書の作成に努める。
(2) 既存の調査資料の結果も考慮し,総合的な判断や解釈を明記する。
(3) 事実と解釈を明確に分けて記載し,解釈の部分についてはその根拠を明記する。
(4) 設計技術者が困らないように,未解明な事項にも必ず結論を明記し,先送りしない。

正解は(4)

(1)当たり前のことですね。
(2)既存資料がある際には、踏まえて結果を示す。
(3)事実はあくまで事実。後に同じ場所を調査する際に必要となる。解釈はあくまで現時点での解釈であり、その後の調査などで覆ることもありうる。
(4)未解明な事項に関しては結論は明記せず、なぜ未解明なのかを記載する必要がある。

73. 次は,土の透水性について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 細粒分が多くなるほど土の透水性は低くなる。
(2) 粘性土の透水係数は圧密試験でも求めることができる。
(3) 土の間隙の大小は透水性には影響しない。
(4) クレーガー(Creager) の方法を用いて20%粒径から透水係数を推定することができる。

正解は(3)

(1)水を通す空間が減るのであっています。
(2)正解です。
(3)間隙が大きいと透水性は高くなります。
(4)正解です。

74. 下式は,土の粒度試験結果から均等係数と曲率係数を計算する式である。空欄 A ~C に当てはまる粒径のうち適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165731p:plain

正解は(2)

75. 下図は,突固めによる土の締固め試験結果の模式図である。この図の説明で不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165744p:plain

(1) A点の乾燥密度を最大乾燥密度という。
(2) A点の含水比を最大含水比という。
(3) 締固めエネルギーが大きいほど締固め曲線は左上方に移動する。
(4) B線はゼロ空隙曲線という。

正解は(2)

76.下図は,コンクリート構造物の非破壊検査(X 線,超音波検査)と地質調査に適用される一般的な物理探査の,探査深度と分解能の関係を模式的に示したものである。図中の空欄 A ~D に当てはまる語句の適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165754p:plain

正解は(1) 

77. 次は,河川堤防の維持管理を目的として縦断方向に物理探査を適用した場合について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 効率化のために表面波探査(ランドストリーマ方式)を実施した。
(2) 効率化のために比抵抗法二次元探査を実施した。
(3) 比抵抗分布を求めるために,電磁探査(スリングラム法)を行った。
(4) 比抵抗分布を求めるために,電気探査(牽引式)を行った。

正解は(2)

効率化のためには、牽引式電気探査(1 次元探査の連続)を利用。

78. 次は,1m深地温探査の適用について示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 温泉湧出源調査
(2) 河川の伏流水調査
(3) 堤防漏水調査
(4) 地下水脈の深度調査

正解は(4)

 

Ⅴ.解析手法,設計・施工への適用(12問)

79. 次は,地すべりの安定解析に必要な物性値,または条件を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地下水位
(2) 粘着力,せん断抵抗角
(3) 粒度分布
(4) 単位体積重量

正解は(3) 

80. 次は,主な数値解析手法を示したものである。適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165813p:plain

正解は(3)

81. 次は,浸透流解析の適用例について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 建築の根切り工事において,土留め壁に作用する土圧を事前に求めて,使用する部材の検討するための資料とする。
(2) 河川堤防において,堤体内の水位変化を予測し,堤防の安定性を検討するための資料とする。
(3) 建築の根切り工事において,揚水量と周囲の水位低下量を予測し,対策を検討するための資料とする。
(4) 線状地下構造物(道路トンネル,地下鉄道など)の計画に先立って,構築に伴う地下水流動の阻害および周囲への影響を把握し,対策を検討するための資料とする。

正解は(1)

82. 次は,杭基礎の設計に必要な地盤情報を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地盤の地層構成
(2) 土の変形係数
(3) 支持層の深度
(4) 土粒子の密度

正解は(4)

83. 次は,圧密沈下量を計算する上で必要な物性値,または条件を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地下水位
(2) 排水層の位置
(3) 土の単位体積重量
(4) 圧密層の層厚

正解は(2)

84. 次は,液状化対策について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 液状化対策の基本的な考え方には,「液状化の発生そのものを防ぐ対策」と,「液状化の発生は許すが,施設の被害を軽減する対策」がある。
(2) 「液状化の発生そのものを防ぐ対策」としては,密度の増大,粒度改良又は固結,飽和度の低減,間隙水圧の抑制・消散・遮断などの方法がある。
(3) 過去に液状化の発生履歴がある場所では,密度の増加により抵抗力が増して液状化しないので,液状化対策は不要である。
(4) 「液状化の発生は許すが,施設の被害を軽減する対策」としては,基礎の強化,地盤変位への追従,液状化後の変位の抑制などの方法がある。

正解は(3)

85. 次は,地盤の液状化対策を検討する際に必要な項目を示したものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 強熱減量
(2) 湿潤密度
(3) 粒度組成
(4) 繰返し応力振幅比

正解は(1)

86. 次は,せん断試験とその結果を用いて検討する項目を組合せたものである。適切な組合せ一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

f:id:xxxnobuxxx:20190226165824p:plain

正解は(3) 

87. 次は,路盤材に用いる材料の品質を判断するために実施する修正CBR試験について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 試料の含水比は,締固め試験E法で求めた最適含水比の状態で実施される。
(2) 路盤材は粗粒材を対象としていることから,吸水膨張試験を省略できる。
(3) 供試体の作製は,突き固め回数17・42・92 回の3 種類で行う。
(4) 試験に用いる試料の許容最大粒径は37.5mmである。

正解は(2)

88.次は,屈折法地震探査による弾性波速度について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 構造物基礎地盤の評価および掘削難易性の評価などに利用される。
(2) 各種掘削工法の適用限界の指標およびリッパ工法の作業能力の指標として用いられる。
(3) トンネルの岩盤分類(地山分類)の検討に用いられる。
(4) 盛り土のり面勾配の安定性評価や健全性の指標として用いられる。

正解は(4)

89.次は,電気探査の利用について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 山地における地下水調査では,破砕や変質による高比抵抗部を把握するために比抵抗法二次元探査を計画する。
(2) 弾性波探査結果を比抵抗分布で補完することにより,弾性波探査では把握できない岩盤中の透水性や力学特性を把握することができる。
(3) 比抵抗法二次元探査を経時的に利用した例として,斜面の降雨浸透可視化,塩水トレーサーによる地下水流動可視化などに適用例がある。
(4) 地下空洞を対象とした調査では,地下水により満たされた空洞は高比抵抗部として捉えられる。

正解は(3)

90. 次は,地すべり調査における物理探査(弾性波探査と電気探査)結果の解釈について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地表付近の低速度,低比抵抗部は,風化が進行し,間隙が大きい不飽和部と解釈した。
(2) 地すべり頭部が,高比抵抗,低速度となっており,粘土化の著しい変質破砕帯,ないし,溶存イオンの多い地下水分布域と解釈した。
(3) 花崗岩分布地域で地表面からの比抵抗値が高比抵抗から低比抵抗に変化する深度を,新鮮な岩盤部分と推定した。
(4) 速度分布,比抵抗分布ともに明瞭な境界が認められたが、ボーリング調査は必要であると判断した。

正解は(4)

 

Ⅵ.管理技法 (10問)

91. 次は,労働安全衛生法における職種と資格について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) ボーリングマシンの運転には定められた特別教育が必要である。
(2) 路上走行を除く10kN 以下の不整地運搬車の運転には技能講習が必要である。
(3) 路上走行を除く10~50kN の移動式クレーンの運転には技能講習が必要である。
(4) 10kN 以上の玉掛作業には技能講習が必要である。

正解は(2)

92. 次は,ボーリング作業を行う上での許可・申請について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 河川区域内および河川保全区域内で作業を行う場合は,河川管理者の許可を得る必要がある。
(2) 海上作業許可は,海上保安庁や水上警察から受ける。
(3) 温泉掘削を行う場合は,当該地の市町村長の掘削許可が必要である。
(4) 道路上で作業する場合は,道路管理者と警察の許可が必要である。

正解は(3)

93. 次は,安全パトロールの実施について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 受注者として安全パトロールを義務的におこなうのではなく,自主的に行うことが重要である。
(2) 現場の作業責任者および管理技術者が責任をもって遂行し,事業責任者や安全担当者は定期的に報告を受ける事に専念する。
(3) 設備や作業状態の安全点検をして不安全が見つかった場合,すみやかに安全な状態に改善する。
(4) 確実に安全点検と作業手順通り作業が行われているかのチェックはリストを作成し行う。

正解は(2)

94. 次は,ワイヤロープの使用について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) キンクを起こしているので使用を禁止した。
(2) 素線の10%以上の切断が認められたので使用を禁止した。
(3) ワイヤロープを最も繰り出した場合でも,巻胴に2巻き以上残すようにする。
(4) 直径の減少が公称径の10%なので引き続き使用した。

正解は(4)

95. 次は,地質調査業務の現場管理に利用されるバーチャート工程図について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 工事全体に影響を与える重点工程がわかり易い。
(2) 輻輳する各種の工事を全てこなすための最長工期(クリティカルパス)を見つけ,工期短縮が検討できる。
(3) 縦軸方向に全工種を列挙し,横軸に日数をとって示した工程図で,よく用いられる。
(4) 工期が短く工程が簡単な業務ではあまり用いられない。

正解は(3)

96. 次は,国土交通省における地質調査業務の積算体系について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 地質調査費におけるコンサルティング業務費とは,直接業務費,間接業務費,一般管理費および諸経費からなる。
(2) コンサルティング業務とは,地盤に適した調査・分析・試験や研究,地盤定数の設定および地盤に関連した設計業務が該当する。
(3) 技術経費の掛からない調査業務とは,調査範囲内の地盤情報を報告し,地盤設計を含まない業務が該当する。
(4) 技術経費が別途に掛かるコンサルティング業務と技術経費の掛からない調査業務との複合積算方式を採用している。

正解は(1)

97. 次は,採取した土の中から土質試験に必要な量を取出す方法(試料の分取)について述べたものである。不適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 分取する土の量は,各試験で規定されている試料の最少質量に適当な余裕量を加えたものとする。
(2) 四分法の代わりに試料分取器を用いることもできる。
(3) 試料分取器は試料の分量や粒度分布に係らず,かつ,湿った粘性土においても利用が可能である。
(4) 採取した土が明らかに地盤を代表しているとみなせる場合には,四分法を省略しても良い。

正解は(3)

98. 次は,JIS と地盤工学会基準(JGS)について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 物理試験にはJGS が制定されているが,JIS は存在しない。
(2) 土の三軸圧縮試験は,全てJIS が存在する。
(3) 段階載荷による圧密試験はJIS が存在するが,定ひずみ速度圧密試験はJIS がなくJGS がある。
(4) 化学試験は強熱減量試験がJIS 化されており,それ以外はJGS である。

正解は(4)

99.次は,火薬類の譲受・消費許可申請の提出先を示したものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 都道府県知事
(2) 警察署長
(3) 市町村長
(4) 経済産業大臣

正解は(1)

100. 次は物理探査の現地作業に際する保安事項について述べたものである。適切なもの一つを選び記号((1)~(4))で示せ。

(1) 電気探査では,測定時に高い電圧を電極にかけることがあるので,感電事故防止に留意しなければならない。
(2) 放射能探査では放射線を使用するため,放射線取扱主任者を事業所に配置しなければならない。
(3) 電磁探査では電磁波が発生するため,事前に電波管理局への届け出を必要とする。
(4) 路肩で手押し型の地中レーダ探査を実施する場合,警察・道路管理者への道路使用許可申請を必要としない。

正解は(1)

*1:1)~(4

*2:1)~(4

*3:1)~(4